逆方向への意識と西浦
何を隠そうヤクルトファンである。
この年になると将来のことが頭をよぎり、とんでもない不安が襲ってくることがある。そんなとき、趣味の野球観戦は現実逃避かつリフレッシュの一つの楽しみである。
そしてなぜか、ヤクルトを応援している。
ヤクルトと言えば2017年は歴史的大敗をして絶賛再建中である。
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さて、本題。西浦逆方向に打ってみないかである。
西浦は2014年の開幕戦にル―キーながら出場し初打席初球本塁打。その後、成績は低迷するもこれはプロの厳しさということでご愛敬。しかし2016年、自身最多の72試合出場で本塁打7本、9盗塁。成長の兆しを見せコアなヤクルトファンを期待させた。おーこれは来年西浦あるな。と。
そして迎えた2017年、ショートには西浦。ではなく大引である。昨年の西浦の活躍を見て期待していたファンはさぞがっかりしたであろう。
しかし、キャンプが始まると、サードのレギュラー川端の怪我。何か打つ手は…そう、西浦の出番である。西浦ファンはさぞ期待したことだろう。
「これで川端の代役で出場した西浦が打ちまくってスタメンを奪う。今はコアなファンにしか注目されていない西浦の凄さに皆が気づく。西浦ええやん!と。そしたら当然川端のケツにも火がつく。俺も怪我ばかりじゃいかんなと。で翌年以降、川端は怪我から復帰し万全。ちょうどその頃、ショートの大引は加齢とともに成績は下降でお役御免。そしてサード川端、ショート西浦でおk。さらに、川端がベテランになる頃には廣岡、奥村が育っているに違いない。他チームは内野手の世代交代が進まないと嘆く昨今、ウチはなんてスムーズに10年後が見えるんだ!見える!黄金期が!」
てな具合である。
そして2017年西浦の成績 (ヤクルト公式HPより)
ダ、打率.208 ………ホームラン 0 ……
劣化しとるやんけ!!!!!!!
そう、チャンスを逃したのである。こうして打てる三遊間かつスムーズ世代交代というヤクルトファンの夢はついえたのである。
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しかし、思い起こせば2016年、西浦が覚醒の予兆を見せていた時、彼はライト方向にいいフォームでヒットを打っていた気がする。
基本は引っ張り専門でホームランに目が行きがちだが、たまにみせる右打ちが結構うまかったような。。。というわけで調べてみた。
打球方向別打率(2016年)
左(レフト) 方向 .252 6本 (103-26)
中(センター)方向 .263 0本 (95-25)
右(ライト) 方向 .279 1本 (43-12)
ほうまずまず。
不振にあえいだ2017年は…
打球方向別打率
左(レフト) 方向 .167 0本 (66-11)
中(センター)方向 .222 0本 (54-12)
右(ライト) 方向 .292 0本 (24-7)
え、結構右方向打率よくないか。。。
つまり、西浦は基本引っ張りだが、ランナー状況によって右打ちが半強制されているときは、結構打率がいいのでは。。。もし、初めから右打ち意識があれば結構打てるのではないか。。。
なんやかんや西浦の長打力にはロマンがある。右打ちを意識させることでこの長打力が消えるのではないかという懸念もある。ただ、西浦は右にも長打を打てると確信している。
2016年に逆方向に打った1本のホームラン…これはかなりうまく打っていた。つまり、右に長打を打てる姿こそ西浦の完成形なのではないか。。。
これで
これでいいんじゃないか。西浦、逆方向に打ってみないかーーー
どうなんだ西浦ー。